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米久 和彦

KAZUHIKO KOMEKYU

赤絵士/九谷米久窯

古代より赤はとてもおめでたい
吉祥・魔よけ・生命力あふれる元気の色。


九谷焼の赤絵は 緻密な線で描かれた伝統の吉祥文様が特徴です。 
400年の歴史をもつ九谷焼の中でも、江戸時代の後期から明治初期の短い期間に栄えた技法が「赤絵細描」「赤絵金襴手」です。

しかし、その緻密さゆえに現代に技術を伝承する作家はわずかと言われています。 
そのなかで注目されているのが 米久和彦氏です。 

花瓶、香炉、飾皿などが中心の九谷焼に 俊英作家ならではの感覚を盛り込み、現代にマッチした作風は幅広く支持されています。

近年ではフラワーアーティストとコラボレーションしたテーブルコーディネートが多くの人たちの反響をよび、新しい九谷焼の展開として注目をあつめました。

「赤」を中心に展開する緻密に描かれた吉祥の世界は、気品と躍動感にあふれています。 

PROFILE

1968 石川県能美市(旧根上町)に生まれる。  
1990 金沢美術工芸大学 美術学科(油絵)卒業   
1992 石川県立九谷焼技術研修所 専門コース卒業  
1996 米久窯を自立、自営の道に入る。  
2001 この年より各地にて個展開催  
2010 横浜市山手西洋館(外交官の家)にて創建百歳を祝う  
    テーブル&フラワーコーディネートに参加  
    ウェスティンホテル東京「舞」にて花と器と宴「秋の宴」  
2011 ウェスティンホテル東京「舞」にて四季の彩り―花と器と宴  
2012 金沢しいのき迎賓館「NIPPONを祝う」テーブルコーディネートに参加  
2013 元首相森喜朗氏がロシア訪問の際、プーチン大統領に作品を寄贈  
    ザ・リッツカールトン東京 日本料理ひのきざかにて「アートオブクタニ」開催      東京上野 旧岩崎邸園庭オータムイベント「彩の秋」にて展示 
    静岡世界お茶まつり2013にて現代のO-CHA道具作品展に招待出品

【赤絵細描とは】

 豪放な絵付けで有名な九谷焼の中のひとつに、極細の筆一本で表現する細密画の芸術として存在しております。

唯一、線画が可能だったベンガラだけで「絵付け」をする非常に精密な技巧な為、全盛期だった明治から昭和初期には、250名程いたといわれた職人の数が、今では赤絵細描に関わる作家や職人は、数える程しかおりません。
 

 海外への輸出が盛んだった頃の画風としては、花鳥風月や山水画など中国画の影響を色濃く受けた図柄が多くありますが、同時にそれを引き立たせる見事な細描小紋の装飾にも目を見張るものがあります。

気が遠くなるような根気と集中力が要求される筆致には「心を感じられる」
素晴らしいものを生み出す力があります。

 

 作品というものは、描き手の本質、世界観が指先を通って現れます。 私が表現するものは「上質なもの」を目指し、多角な意味を持つ宝石箱のような文様を、その筆先から陶器の表面に一筆一筆、丹念に纏わせていきます。
 

 文様に込められた祈りや願いは尊い生命の賛美を飾ること。 日本の良き伝統を継承しつつ、現代の美意識を織り込ませながら、私ができる赤絵細描の技で「美しいものを創造する」ということにこれからも挑んで参ります。

​米久 和彦

赤絵金襴手白金蘭手牡丹唐草文 双龍図 飾皿

「龍」は神獣・霊獣であり皇帝のシンボルとされています。水中や地中に棲むとされ、声によって雷雲や嵐を呼び、また竜巻となって天空に昇り自在に飛翔すると言われています。細密に描かれた赤絵に金とプラチナの龍が大空を駆け巡る雄大な作品です。

赤絵風車文 花瓶

日々の赤絵細描の技術の研鑽から生まれた、米久和彦のオリジナルの小紋が「風車」文様です。シンプルな形の中に、びっしりと緻密な線だけで描かれています。一筆一筆に吉祥の願いを込めて…。