【作家】
【サイズ】
高さ 420mm/幅 310mm/奥行 330mm
【付属】
桐箱・台付き
【鍾馗とは】
邪悪なものや疫病から家を守る魔除けの神
中国の伝説では、病になった玄宗皇帝が熱で苦しむ枕もとに2匹の小鬼が現れて、楊貴妃の香袋と笛を盗もうとしていました。
皇帝が「誰かいないのか!」と大声で叫ぶと、どこからともなく破帽子をかぶり角帯をつけ革靴をはいたひげ面の大男が現れ、あっという間に鬼を退治しました。小鬼より怖い形相で立つその者の正体を問うと、「私は終南山の鐘馗と申します。科挙の試験に失敗し、国に帰るのを恥じて自らの命を絶ちましたが、帝に手厚く葬られました恩で鬼を退治するために参りました。」
夢からさめた玄宗皇帝は、不思議と病気が全快していました。
皇帝は自分の短慮を深く後悔し、急いで画家を呼ぶと夢で見た鍾馗を描かせました。そして皇帝は、自分の命を救ってくれた錘馗を今後は神として定め、祀ることにしました。以来、錘馗様は疫病除けの神、端午の節句では子供を病気から守る神、知恵の神として祀られるようになります。
【本作について】
50年以上に渡り博多人形師として伝統工芸の世界に君臨してきた小副川祐二先生。歴史者、美人者、童者など幅広い作風で知られています。
特に歴史ものには大作が多く、平成6年発表の「鍾馗」は、内閣総理大臣賞を受賞するなど小副川先生を代表する題材です。
今回の「鍾馗」は本展覧会のために新たに彩色を施した作品です。
堂々とした姿と荘厳な盛り上げ彩色、鍾馗様の「強さ」「英知」「優しさ」が伝わる表情には、厄を払いながらも守ってくれるような暖かさが感じられるのではないでしょうか。
鍾馗(しょうき)
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